インチキなる観光サイズ。
HM STING 07 8th, 2010
暇を見つけてeBayでambassadeurリールを探すも、オールド品の出品数はやはり日本国内の方が桁違いに多い。しかし車体となると―― 思わず入札しそうになってしまったVolkswagenのRabbit Caddy(笑)
ポルシェカレラを始め、欧州車がズラリと店の駐車場に並んでいる。有名観光地の人気温泉宿が昼飯の商いもしているということで以前から気になっていたのだが、当然のような繁盛を見せていた。折角ここまで来たのだから(仕事ですが)、やはりこの昼飯を食わなければならない。そうでなければ一体何をしに来たのかが分からない!(仕事ですが)喚く私を完全に無視し、昼飯予算500円で同伴した先輩はその選択を却下した。
またラーメンかよ―― ぶー垂れる私を少しは可哀想に思ったのだろうか。ではせめて雰囲気だけは観光サイズでと、うどんを中心とした郷土料理店の暖簾を潜った。
店内には囲炉裏端があり、古ぼけた天井の梁が味わい深く雰囲気を醸している。高級車が並ぶ人気の店よりも、実あるこの雰囲気はむしろ正解だったのではと希望を抱かせた。野菜を中心としたヘルシーな郷土料理は胃に優しく、財布にも優しいのではなかろうか。しかし広げられた品書きを見て、観光サイズの価格に私は絶句した。先輩は既に破産していた。
運ばれて来た、それでも一番安い料理は田舎煮物。遠い昔、祖母の家で食べたことがあるような、ないような、所謂アレである。子供心に美味くねぇと記憶された、田舎味の煮物。相変わらず美味くねぇと二人で顔を見合わせてまた絶句する。
「肉みたいに見える物は肉ではありません。麩を使っております!」
何故か得意げに煮物のトリック解説を始めた店主は、肉のように思わせたその麩を両手で掲げ笑顔を振りまいていた。
肉を使え、肉を!
観光サイズの田舎煮物(しかも肉ではなく麩入り)を高額で食わされた私は更に思う。一体何をしに来たのだろうかと―― 実があるのはやはり、欧州車なのかもしれません(笑)



